さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

帝王として必要な条件とは?~論語~

おはようございます。

ほそやんです。

 

論語の三回目です。

今回で最後です。

一回目はこちらから

k-hosoyan.hatenablog.com

玉座に座る王様のイラスト

「帝王の心得とは

①寛・・・寛大であること

②信・・・まじめで偽りがないこと

③敏・・・すぐに動くこと

④公・・・公平であること

である。」

 

帝王という大げさなことではなく

上司としてあるべき姿と考えていいと思います。

 

細かいことをねちねちと言っても仕方ないですし、

不真面目でだらしなく組織に隠し事をする人が

いくらいいことを言っても嘘くさいですし、

間違っていたとしても決断ができないのは

事態を悪化させるだけですし、

えこひいきばかりしている人の周りには

おべんちゃら言う人ばかり集まってきて

いつか道を間違えます。

 

これで十分条件だとはおもいませんが

必要条件ではあると思います。

 

「帝王として必要な五つの美徳とは

①財産を無駄に浪費してはいけない

②恨まれてはいけない

③他人の物をむさぼり求めてはいけない

④泰然としていつつもおごり高ぶってはいけない

⑤威厳がありつつも他人に猛々しくしてはいけない

ことである。」

 

孫子の兵法でもありましたが、

人的にも財的にも浪費をすることは

強く戒められています。

カネはけちる人多いですが

モノやヒトをケチらない人って多いです。

とくにヒト(人材)はケチるものだという

認識すらない人が多いです。

 

成功しても不思議と恨まれない人っています。

恨まれないためには周りを巻き込むような

明るさが必要だなぁってよく思います。

正統性があるかどうかも大事ですが、

秀吉と光秀をみていると一番大事なのは

「明るさ」だと思わずにいられません。

 

人のもんを取るなっていうのは当たり前です。

もう少し進んで考えて、自分だけが利益をむさぼる

のではなく周囲の人とWINーWINの関係を

築いていくことがすごく大事だと思います。

 

成功するとそれがどんなに小さなものであっても

ついつい驕ってしまうのが人間だと思ってます。

こればっかりは常に自分を戒めるしかないと思います。

「♪ぼくの背中は自分が思うより傲慢かい?♪」

って「どんなときも。」のメロディーで問い続けてます。

 

あまりにも猛々しくしてしまうと

自信のなさの裏返しと取られてしまいます。

ぼくもよく怒ってしまうので反省します。

裏切られた思いが強くて怒っているのと

自分に自信がなくて相手に有無を言わせないために怒るのと

二種類があると思う・・・と少しだけ言い訳しときます。

いずれにせよ簡単に録音録画できる今の時代、

パワハラで訴えられるリスクを考えると

猛々しく怒ってもいいことは何もありません。

 

「帝王としてやってはいけない四つの悪とは

①虐・・・なすべきことを教えずに殺すこと

②暴・・・十分に指導も警告もしないで

     ただひたすらに成績を出せと言うこと

③賊・・・命令をいい加減にしておきながら

     期限に間に合わないと罰すること

④吝・・・どうせ出さないといけない出費なのに

     出し惜しみをすること

ことである。」

 

指導もなにもせずにあいつはだめだと

勝手に烙印を押していては人材確保なんか

できるわけありません。

ろくに教育もせずに「うちには人材がいない」

なんてぼやいてる場合じゃないです。

 

「十分に」指導もしないで「いい加減な」命令を

だしておきながら、結果がでなければ現場のせい

にするなんて言うのもよくある話です。

孫子の兵法の作者と言われる孫武の逸話で

紹介したと思いますが孫武が仕える王のわるふざけで

孫武が王の後宮にいる女性を軍隊として

整備させられた話があります。

孫武が女性たちに命令を出した際に

女性たちは王のお気に入りであることを盾にして

孫武を侮り、孫武の命令に従おうとはしませんでした。

そこで孫武はまず孫武自身に罰を与えました。

その後でも命令に従わなかった時、

孫武は初めて女性たちに罰を与えました。

結果、孫武は女性たちを命令に従わせることに成功し、

王の「命令通り」軍令の行き届く女性部隊を作り上げました。

これが大事だと思います。

「十分な」指導や「いい加減」でない命令ができていない

という可能性をまずつぶしてからじゃないと

部下たちは言い訳ばかりして動いてくれません。

指導してるのにやってくれないって思いがちですが

♪そうじゃ、そうじゃない♪んです。

上司も部下の本気度を試すのと同じで

部下も上司の本気度を試していることを

忘れちゃだめだと思います。

 

浪費するのはもちろんだめですが必要な費用まで

ケチって部下や利害関係者に損を与えていては

長い付き合いをすることができず

いつかみんな離れていき、結局損をします。

 

 

案外と孫子の兵法と論語は似たようなことを言ってたりします。

リアリストの孫武とロマンチストの孔子というイメージが

ぼくにはあったので意外でした。

なんでも先入観だけでわかったような

気になっちゃだめですね。

 

中国の古典って今でも通用する話が

たくさんあるので本当に面白いです。

ぼくの大好きな韓非子もいつか紹介しますね。

 

じゃ、また!!

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