さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

負ける集団とはこんなやつらだ。

おはようございます。

ほそやんです。

 

孫子の兵法」の7回目です。

1回目はこちらから。

k-hosoyan.hatenablog.com

 勝つための方法だけでなく

こんな集団は負けてしまう

ということも書いてくれています。

負けた人のイラスト(男性)

①走・・・逃走する軍

②弛・・・緩んでいる軍

③陥・・・欠陥のある軍

④崩・・・崩れている軍

⑤乱・・・乱れた軍

⑥北・・・敗北する軍

 

いつも最後に突っ込みたくなるやつが来ます。

負ける集団とは何か?って語るのに

敗北するヤツってどういう意味やねんって

突っ込みたくなりますが、

ぐっとこらえて先に進みましょう。

 

①走

敵と等しい戦力を持っているにも関わらず

それを分散させて密集している敵に

当たらせると兵はにげてしまいます。

 

他の項目でも孫子

「味方は集中させ、敵は分散させるほうが良い。

敵ははっきりと見えるようにし、

味方は水のごとく無形であるのが良い。」

と同じようなことを言っています。

 

分散して各個撃破されることを

強く何度も戒めています。

今風に言えば「選択と集中」ですね。

 

②弛

精強な兵を持ちつつ、

それを率いる将が無能な場合は

軍に弛みが生じます。

 

部下が有能であればあるほど

上司が無能であればあるほど

上司の指示に従わなくなり

組織が緩むというのは

どこの組織でもよくあること

だと思います。

 

③陥

反対に将がいくら優秀であっても

兵が軟弱であればそれは欠陥があると

言わざるをえません。

 

短期的には確かにそうかもしれませんが

長期的に見れば将が優秀であれば

兵も優秀になっていくものだと思います。

優秀な部下を育てるのも、また集めるのも

優秀な上司の条件であると思います。

 

④崩

現場指揮官の気性が激しすぎて

将の命令を待たずに敵と勝手に

戦ってしまう軍は崩れてしまいます。

将が現場指揮官の能力を把握していないため

彼らを統率することができないという

事態が発生してしまうのです。

 

現場が命令に従わず好き勝手なことをしたら

収拾がつかなくなってしまいます。

こうならないように

上司は部下と意思疎通をしっかりと行い

何のためにその行動するのか

しっかりと現場指揮官と意思の統一をし

その過程の中で部下の能力を把握

しておく必要があります。

 

他の項目で孫武

「利益を餌に敵を誘い出し

それまでは攻撃のチャンスを待つ」

とも言っています。

相手を崩れる軍にしてしまえば

勝てるということです。

 

⑤乱

将が軟弱で厳しさがなく

兵たちに教育が行き届いていない場合、

現場指揮官と兵たちの間に決まりがなくなり

陣立てすらもでたらめになってしまいます。

 

将たるもの厳格さは必要であるとともに

現場で働く人への教育を怠ると

組織は乱れてしまいます。

ただひたすら長時間働かせようとしたり

根性論でパワハラを繰り返しても

戦う前の準備からすでになっていない

ような組織になってしまいます。

 

明治時代にまずは教育を充実させ

国の発展につなげた明治政府の

決断は偉大であったと思います。

学校なんか行かせず、

働ける者はすぐに働かせて

少しでも税収を上げようと

短略的に考えていれば

近代日本の発展はなかったと思います。

研修やってる暇があるのなら

営業しろって会社は論外です。

 

⑥北

将に敵情を把握する能力がない軍は

小勢で大勢に、軟弱兵で精強兵に

当たることになるため

敗北することは火を見るより明らかです。

 

ちゃんと敵の状態を把握できるのであれば

もし敵がよく整備され戦力が充実している場合

手を出さず敵の変化を待ち

時間がたってから気力が落ちたときに

叩くといったことができますが、

相手のことを考えず独りよがりな判断をしてしまえば

もちろんたまたま勝てるときもあるでしょうが、

負けたときに致命的な損害を被ってしまいます。

 

相手と自分の双方の力を見極めてから

物事は判断するべきです。

ついつい相手のことまで

考えることをめんどくさがって

自分がこれだけやったんだから

これでいいだろうって

思い込みたくなるのはわかりますが

絶対にやってはだめなことです。

 

こういう集団は負ける集団だっていうことを

書いていますが、反対解釈すれば

相手をこういう集団にすれば

勝てるということです。

 

自分たちの集団がこういう集団にならないように、

そして

相手をこういう集団になるように誘導する、

その両方ができれば勝てる可能性は上がります。

 

じゃ、また!!

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