市場がどういうものかを考えるための6類型
おはようございます。
ほそやんです。
「孫子の兵法」の6回目です。
1回目はこちらから。
孫子の兵法では戦場を6つの類型に
分けてそれぞれ解説してます。
①通形・・・四方が開けている地形
②挂形・・・途中に障害物がある地形
③支形・・・枝道に分かれた地形
④隘形・・・道が狭い地形
⑤險形・・・高く険しい地形
⑥遠形・・・互いの距離が離れているとき
(⑥は地形じゃないやんっていう
突っ込みは置いておいてください。)
地形がどういう場所かを考えることで
それぞれとるべき戦略がわかります。
①通形
開けているので敵味方双方とも往来が
自由にできるような場所です。
こういう場合は日当たりのよい高地を
占拠し兵糧補給が途切れないように
しなければなりません。
現代に当てはめて考えると
だれでも自由に参加できるような市場では
はなるべくいい場所を先に取って
そのあとはヒトモノカネを
投入し続けることが求められると
言い換えることができます。
弱者が参加するべき市場ではないです。
②挂形(けいけい)
途中に障害物があるために
進出することはできるものの
退却することが難しい場所です。
敵が備えていなければいいですが
敵がよく備えていると勝利は困難で
撤退することすら
できなくなってしまいます。
現代に当てはめて考えると
いったん始めるとやめにくい市場は
先に進出すれば勝機はあるものの
誰かが先に占拠している場合は
参加すべきではないということ
いうことになるでしょうか。
③支形
道がたくさん分かれているような枝状に
なっているような地形は、
進む側が不利となる地形です。
こういう場所では敵が利益を
ちらつかせて誘ってきても
絶対に進出してはだめです。
むしろ一旦、引いて逆に相手を
おびき出すようにするべきです。
現代に言い換えるならば
複雑に入り組んでいる市場は
一見よさそうに見えたとしても
手を出すべきではないということです。
④隘形(あいけい)
道が極端に狭くなっている所を
先に占拠することができたのであれば
兵を集めて待ち伏せにするといいです。
先に占拠されてしまったのであれば
敵の準備が整う前急いで叩き、
準備が完了してしまっていれば
手出し無用です。
現代に言い換えていうなれば
ニッチな需要である市場に関しては
先に占拠したもん勝ちということです。
⑤險形(けんけい)
高く険しいところに関しては
必ずこちらが先に日当たりのよい高地を
占拠して相手を待ち受けるべきです。
もし相手が先に占拠している場合は
躊躇なく兵を引くべきです。
高い技術が求められる市場や
多額の投資を必要とするような市場は
先にトップを取るべきで、
もしほかに取られてしまったら
あきらめるべき市場です。
⑥遠形
まだ敵との距離が離れているようなときは
兵力がほぼ同じであれば
先に手を出したほうが負けます。
競合他社が少ないような市場であれば
相手の市場に進出したほうが負けます。
慣れない場所を攻める側のほうが
不利になってしまいます。
今自分がいる市場が
どういう市場(地形)なのか?
これから打って出ようとする市場が
どういう市場(地形)なのか?
考えるときにこの類型を当てはめれば
出るべきか?
出るならどう出るか?
ということを判断する材料となります。
じゃ、また!!
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