さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

社会のサービス機関や企業の管理部門が使えないただ一つの理由~マネジメント④~

おはようございます。

ほそやんです。

 

ドラッガーのマネジメントの4回目です。

企業だけでなく公的機関やサービス機関も

マネジメントが必要とされてきています。

今回はなぜサービス機関の働きが悪いのか、

どうすればいいのかというお話です。

 

 

企業をどう運営していくか、が

マネジメントであると思われがちですが

公的機関や労働組合はもちろん、

企業の中のサービス部門(いわゆる管理部門)

にもマネジメントは必要とされています。

 

これらのサービス機関は経済活動が生み出す

余剰によってコストが賄われていることを

わすれてはいけません。

19世紀まではそうではなかったですが

現代社会ではサービス機関も

成果を上げなければ組織が成り立たなく

なってきていますが、実際には

そうではありません。

 

サービス機関が成果を上げられないのは

マネジメントがないからでもなく

人材がいないのでもなく

目的と成果が具体的にできないからでも

ありません。

上がらないのはある誤解があるからです。

 

企業は顧客を満足させることによって

支払いを受けるのに対し、

サービス機関は予算によって運営されます。

サービス機関は成果に対して支払いを

受けるのではなく他部門の間接費から

支払いを受けることとなります。

 

予算から支払いを受けるということは

成果と業績の意味を変えてしまいます。

サービス機関にとっての

成果とはより多い予算の獲得であり

業績とは予算の維持または増加させること

となります。

本来、成果とは市場への貢献だったり

目標の達成のことであるはずです。

 

サービス機関にとって効率やコスト管理は

美徳ではなく、むしろ予算は使い切らなければ

予算が削減される(=業績低下)となります。

その地位は予算の規模と人数によって計られる

ため予算は使い切るものとなってしまいます。

 

企業であれば時間の経過とともに非生産的で

陳腐化したものは顧客が離れていくものの、

サービス機関はこのテストを受けることなく

むしろすでに行っていることは高潔であり

公益に合致するにきまっているとされて

しまいます。

 

従ってサービス機関が守るべき原則は

「現在行っているものは永遠に

続けるべきものである」ではなく

「現在行っていることはかなり

近いうちに廃棄すべきものである」

でなければならない、ということです。

 

人は報われ方に応じて行動をします。

サービス機関はその支払いの受け方ゆえに

貢献ではなく予算を生み出すことこそ

成果であり業績であると誤解してしまう

のを防がないといけません。

 

 

今回の話をぶっちゃけて言うと

公共機関や企業の管理部門といった

社会や企業のサービス機関は

予算をもらうことが仕事だと

勘違いしやすいので、その仕事は

絶えず社会や企業にとって本当に

必要なものか問い続けなければ

ならない、ということです。

 

この話の後半部分はぼくにとって

しっくりくることがたくさんありました。

今や意味のないものとなった作業が

その通りにやることが仕事となり、

それが権益化、または権力の源みたいに

なってなることってありますよね。

これを外部から指摘されると異常なまでに

拒否反応を示すのはこういうことだったのか

とすごく腑に落ちました。

自分たちの地位を下げようと

足を引っ張ろうとしていると

勘違いされていたのか、と。

 

あと本文には関係がないのですが

人は報われ方によって行動が変わる、

というのはこれまたハッとさせられる

一文でした。

たしかに何を喜ぶかで相手の

行動って変わります。

間違ったサインを出さないように

気を付けなければだめですね。

 

じゃ、また!!

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