さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

オードリーは鳳。

おはようございます。

ほそやんです。

 

また緊急事態宣言がどーのこーのって言ってますね・・・

あんまりマスコミでは取り上げられてませんが

コロナ対策がもっともうまくいった場所の一つが台湾です。

その台湾でコロナ対策の中心的役割を

果たしたといわれるのがオードリータンです。

 

中学中退にして30代前半で会社をやめ

LGBTにして30代という若さで台湾政府の

中枢人物となっているという

属性情報が交通渋滞しているような人です。

一言、天才と整理するしかないんでしょうね。

そんな人が日本向けに書いてくれた本がこれ。

 

台湾って日本にとって大事なところです。

震災の時にすぐに援助をくれたこともそうですし

中国との関係から考えても価値観の共有ができる

貴重な存在です。

そういう意味でもオードリータンという人が

どういうことを考えているのか知っておくことは

日本人にとっても必要なことです。

 

トライアンドエラーを繰り返しながら、

対立をするのではなく、マイノリティを切り捨てるのではなく

いかに包括的な解決策を見出していくのかということの

大切さをいろんな角度で説いていることが印象的でした。

LGBTという性的マイノリティという自身の生い立ちからくるのか、

台湾が持つ、少数民族がたくさんいた島を日本が占領し

その後中国国民党が占領し、いままた中国本土からの圧力を

感じざるを得ないという特殊な歴史的背景からくるのか、

わかりませんが、日本人の考え方に近いようで微妙にちがう

ことが非常に興味深かったです。

 

著者がデジタル社会で必要な三つの要素を

上げている部分が特に興味深かったです。

 

「自発性」

誰かに命令されたり指示されたりすることを待つことなく

自分自身で能動的にこの世界を理解し

何が問題なのか、私たちに何ができるのか

ということを考えることです。

「相互理解」

問題解決に至るまでの過程で他人とシェアすることを厭わず

同時に他人からシェアされたものに耳を傾けることです。

多種多様の異なる人たちとシェアし合い、

相互理解し合うことを厭わないことが大切です。

相互理解とはお互いの立場あるいは人生経験が

全く異なる私たちがいかにして相手と共通の価値を

見つけdしてそれを共有できるかということです。

「共好」

お互いに交流し共通の価値を探し出すことを

中国語で「共好」と言います。

相手には相手の価値観があり、

自分には自分の価値観があります。

それを常に委頭の片隅に置いて

どうやって皆が受け入れることができる価値観を

見つけ出せるのかを考えながら共同で作業するのが

「共好」です。

 

あと、もう一点面白かった部分を紹介。

「政治には対立がつきものですが、政治的対立を

乗り越えるのはそれほど難しくないと私は感じています。

SDGsのような比較的シンプルであり、

台湾という場所を発展させるために有効だと誰もが

同意できるような価値を見つけ出すことができればいいのです。」

 

国として考えると難しいく感じますが

この二つの要素ってもっと小さな組織でも

通用することだと思います。

 

褒められたいとか気に入られたいとかいった目的ではなく

組織をよくしたいという思いがみんなで共有できていれば

不必要な対立がなくなり、

みんなそれぞれが能動的に問題と向き合いながら

お互いに情報を共有し協力しながら問題解決ができる、

そんな気にさせてくれる本でした。

 

じゃ、また!!

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