項羽と劉邦
おはようございます。
ほそやんです。
ある人がどんな人かを説明をするときに
歴史上の人物ってとても便利な存在です。
だれかに説明するときだけでなく、
こんな人になりたいって自分にとっての
理想像を描くのにも役に立ちますし、
自分の身の回りの人に当てはめて考えるとき
にもその人を理解する一助となります。
ある意味、文化財産です。
よく使われる割にあまりピンとこないのが
項羽と劉邦の時代の人物だと思います。
ちょうど漫画キングダムの始皇帝の最晩年が
項羽と劉邦のお話の始まりです。
紀元前200年ごろのお話が残っていて
そのお話が現代でもまったく色褪せることなく
通用するのが中国のすごさです。
完璧超人が故に人の痛みのわからない項羽と
無能が故に空っぽでだれでも受け入れる劉邦。
進言しても聞いてもらえず最終的に去るしかなかった
項羽の軍師である范増と項伯と
進言すればとりあえずやらせてもらえることで
優秀な人が集まった劉邦の部下たち。
劉邦が好きで好きで仕方のない夏侯嬰と
劉邦を腐れ縁で助けるしかなかった蕭何。
自分の策にしか興味がない張良と
自分の能力を試すことにしか興味がない韓信。
義理堅く優秀なのに政治ができない章邯と
政治工作だけに長け国を亡ぼす趙高。
無能でもただひたすら信頼し合える幼馴染の盧綰と
出自に関係なく腕っぷし一つでのし上がる樊噲。
扱いの悪さにぐれてひきこもる黥布と
欲望のままに行動しゲリラ戦を繰り返す彭越。
ただひたすら男性に従う虞美人と
男性に頼らず自分の力で生きる呂雉。
ざっと上げただけでもこれぐらいの人物が
人の見本として成り立つと思います。
これが紀元前の人物か・・・とおもうくらい
現代的で生々しく生き生きとしています。
食い物がなくなると大量の流民が発生し
その流民を食わせることができる人が
トップになる、というのは現代も変わりません。
流民という不確定要素が発生している状況で
刻々と状況が変化し続ける中で
変化し続けられる人だけが
生き残れるというのも変わりません。
そしてたとえ負け続けていてもあきらめなければ
最後に逆転できることもあることも変わりません。
司馬遼太郎だけでなくいろんな人がこの時代の
お話を書いているので一度読んでみる価値は
あると思います。
中国のお話なら定番の横山光輝。
どの人物も顔がおなじ・・・
こっちもなかなかいい感じです。
土竜の唄で有名な作家さんです。
じゃ、また!!
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