さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

グライダー能力と飛行機能力

おおはようございます。

ほそやんです。

 

人間の能力はグライダー能力と飛行機能力

に分けられると言われます。

受動的に知識を得る人と能動的に知識を得る人

の違いのたとえ話です。

 

その両方の能力が共存しているのですが

現在の学校教育は圧倒的にグライダー能力を

高めることを主眼としているため

決められたことはできるが、

自分で考えて発明して行動するということが

苦手な人がたくさんいます。

 

明治以来、西洋で発達した文化知識を

せっせせっせと真似をした結果

植物の地上部分ばかり形作り

根の部分が欠落してしまい

グライダー能力に長けた人材ばかりと

なってしまいました。

 

これを地下の根も地上の茎や葉や花も両立する、

飛行機兼グライダーになれるような考え方を身に着ける

方法を解説してくれるのが以下の本です。

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 

1986年に発売された本なので35年以上前に

書かれた本なのですが、今でも全く状況は

かわっていないので十分に読んでみて面白いです。

 

朝飯前に思いついた小さなアイデアをメモし

そのメモを発行させるかのように寝かせ

小さなアイデア同士を混ぜ合わせ

何かのタイミングで触媒のようなことで

新しい発見につながる、という

新しい発見の仕方を軽妙に解説されます。

 

そのメモの取り方、保存の仕方、捨て方

まで詳しく解説される様子は

英文学を専攻とされる学者らしいまじめさで

少しまどろっこしくもありますが

その分参考にもなります。

 

ぼく自身も大学へ行った後、

何をしていいのかわからず

戸惑った経験があります。

高校までは線路に乗せられるかのように

みんなと同じ方向を向いているだけでした。

 

大学に行けば本当に自由で

どの授業を取るか

何に時間を使うか

どうお金を使うか

飛行能力を持たないぼくには

選びきれず耐えられませんでした。

 

自分で考えて選択して行動する。

この能力を意識したことすらないそれ以前の

思考方法が染みついてしまっていて

使い物にならない自分を思い知りました。

ほんとダメ人間です。

 

もっとはやくにこういう本を読んでいれば

すこしは違った大学生活が送れたのかなぁと

思います。

 

おっさんになってからはなかなか飛行機能力は

身に着けられないです。

物理的にも精神的にも。

中学生や高校生、遅くとも大学入学してまもない間に

この本を読んでみる価値は十分にあると思います。

 

じゃ、また!!

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