さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

史上最強のNO2

おはようございます。

ほそやんです。

 

史上最強のNO2というのはどこの世界にも

いるもんです。

本田宗一郎のNO2藤沢武夫

星野仙一のNO2島野育夫

シューマッハのNO2バリチェロ

(個人的にはエディアーバインですが)

劉邦のNO2蕭何(張良?)

たくさんの例があります。

 

参謀型であったり、次のNO1候補であったり

いろいろな形がありますが、

補佐型の最強のNO2とはどういうものかを

描いたのがこの本です。

ある補佐役の生涯 豊臣秀長 上 (文春文庫)

ある補佐役の生涯 豊臣秀長 上 (文春文庫)

  • 作者:堺屋 太一
  • 発売日: 1993/04/09
  • メディア: 文庫
 

竹中直人さんが主演した大河ドラマ「秀吉」の

原作となった本なので有名な本です。

秀長役は高島政伸さんがむちゃな命令をされた時の

何とも言えない困った顔で好演されてました。

 

豊臣秀長は秀吉の弟(異父弟とも)でで最晩年は

「表向きのことは秀長に、内々のことは利休に」

と秀吉に言わせるぐらい信頼されていた人物です。

 

NO2っていろんなタイプがあります。

秀吉にとってもNO2と言える人物はたくさんいます。

参謀型の竹中半兵衛黒田官兵衛

事務型の石田三成

政治型の千利休

次候補型の徳川家康

盟友型の前田利家などなど・・・

これに対して秀長がやったのは補佐型。

 

次のNO1になることも、名誉や地位も望まず

NO1の機能の一部門を受け持つでもなく

ただひたすらNO1の影となりその代わりを

務めることを目指します。

 

この本では秀長は本来は農民になりたかったのに

無理やり秀吉に侍になるように連れ出されたと描きます。

なので侍としての出世は全く望んでおらず

兄が出世していくことをサポートすることを

目的として生きていくこととなります。

 

利益も名誉もその生命さえも欲しない人は強いです。

本来、秀長という人は臆病な人だったと思います。

その人が柴田勝家との戦いの前哨戦となる場面で

敵の本体をおびき出す囮役を命じられます。

恐怖に怯えながらもそれを隠しつつ

部下を鼓舞するために落ち着いたようにふるまう

秀長の描写がこの本のピークだと思います。

臆病さを自分がNO2なんだという信念の鎧で

克服する姿は多くの人の共感を得られると思います。

 

補佐型のNO2に必要な

NO1への絶対の信頼、

自分の欲望を殺すことができる能力、

NO1が不在時に一時的に代わりを務めることが

できるまわりからの人望、

これらを備えていた豊臣秀長

 

秀吉よりも先に病死したこと。

秀長にも子供がいなかったこと。

豊臣家滅亡の要因の一つで

あったことは間違いありません。

 

仕事をする上で自分がもう一人いればいいのにって

思うことってだれしもあると思います。

そんなときにいてくれると助かるのが

この補佐型のNO2です。

 

そんな人なかなかいないよって思われがちですが

利益や名誉を欲しない人は意外といると思います。

なので重要なのは理念を共有して同じ目的地を

共有できるかどうか、

その信頼に足りえる存在に自分がなれるか、

この二つを満たせば補佐型のNO2を

見つけ出せると思います。

 

じゃ、また!!

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