さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

上司にありがとうって言われるとうれしいのはなぜ?

おはようございます。

ほそやんです。

 

仕事で成果を残した時に

上司にかけられる声ってどんなものですか?

「GJ!」とか

「でかした!」とか

「やるやん」とかみたいな

「よくできました」的なものが一般的だと思います。

 

ぼくの以前の上司は「ありがとう」って

声をかけてくれました。

これが異常にうれしかったので

ぼくもよく真似していました。

 

なんで「ありがとう」って言われるのが

こんなにもうれしいのか、ずっと理論的に

説明することができずにいたのですが

この本を読んで納得できました。

嫌われる勇気

嫌われる勇気

 

 題名だけ見ると嫌われ者になれという内容なのかな

と思ってしまいますが、内容は全然違います。

よくある単なる逆張りみたいな薄い内容だろうなぁ

って思って読んでなかった本でした。

 

いじめにあってひきこもりになった、

自分はダメな人間だから人前に出たくない、

子供をついついしかってしまう、

こういったことに思い当たる節のある人は

絶対に読むべき本です。

 

どういった内容か、簡単に説明します。

 

この本で大きなお題が4つあります。

まず行動目標が二つ

①自立すること

②社会と調和して生きること

そのための心理目標がさらに二つ

③私には能力があるという意識を持つこと

④人々は私の仲間であるという意識を持つこと

 

私たちは他者からの承認欲求を求めがちです。

他者からの承認欲求を求めてしまうと

他者が評価するかしないかという他者の課題を

自分の課題として考えなければならないので

苦しい思いをしてしまいます。

他者からの評価に依存するのではなく自立し

自分が今与えられているもので

何ができるかを自分で選択すれば

自分で幸せをつかむことができると説きます。

 

そして、自分がどうするかではなく

自分たちがどうするのか、と考えることで

他者との競争がなくなり、だれかと優劣を

競うという不幸ことから抜け出すことができます。

誰かを敵にして優劣を争うのではなくみんなが

共同体の一員であるという考え方を選択するのです。

 

「ほめる」とか「しかる」というのは

その裏側にだれかを操作しようとするという意味があります。

さらに、できる誰かができない誰かを評価しているものであり

ここには優劣(上下)の関係が内包しています。

それに対して「ありがとう」と感謝を伝えることには

われわれがともにあり、お互いを勇気づけるという

対等(横)の関係があると説きます。

 

人は自分に価値があると思えたときにだけ勇気を持て、

私は共同体にとって有益なのだと思えたときにこそ

自らの価値を実感できるのです。

それは他者からの承認欲求ではなくあくまでも

自分が共同体の一員であるという意識が必要となります。

 

ぼくがかつて上司にありがとうって言って

もらえたのが異常にうれしかったのは

自分が共同体の一員であり、

その共同体にとって自分が有益であると

実感できたからだったんですね。

これがわかっただけでも

この本を読む価値があったと言えます。

 

自立して社会と調和して生きる、

そのために

自分を受け入れ仲間意識を持つ。

なんか矛盾してたりできそうもなかったりと

思ってしまいがちですが、

決してそうではないことを

この本は教えてくれます。

 

最後に、

不幸であると自分が感じているのは

不幸であることの方が自分にとって

好都合であるから選択しているにすぎないのです。

ん?よー意味が分からんって思った人は

この本をぜひ読んでみてください。

 

じゃ、また!!

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