さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

組織への忠義か?人への忠義か?

おはようございます。

ほそやんです。

 

昨日、録画したまんま長らく見てなかった

実写版のシンデレラを見たんです。

 たぶん2年ぐらい放置してました。

 童話のシンデレラのストーリーを綺麗に

踏襲してるんですが、

見終わった感想は違和感いっぱい、でした。

 

お話はたぶん皆さんが知ってる通りです。

 

昔あるところに聡明な父親と明るく綺麗な母親が

いる裕福な家庭に生まれた女の子がいました。

エラという名前の女の子は聡明で綺麗で

明るい女の子としてすくすくと成長しますが、

ある時母親を病気でなくし、

その後再婚した義理の母親とその連れ子2人に

いじめられるようになります。

父親も病気で他界してしまうとますますいじめは

激しくなり、ついにはエラは召使いとして

扱われるようになります。

 

ある日、森の中でとある若い青年と出会い

2人は恋に落ちます。そのとある青年とは

その国の王子様でした。

2人はそれぞれ自分の身分を隠したまま

その場を離れます。

 

ちょうどそのころ、王子様には隣の大国との

政略結婚の話が持ち上がってました。

しかし、王子さまは森で出会った娘が忘れられず、

政略結婚をなし崩しにするために舞踏会を行います。

 

エラはお城にいると話していた若者と

もう一度会うため舞踏会へ何とか

参加したいと思いますが、義理の母親に

邪魔をされ行くことが出来ませんでした。

絶望にくれるエラの前に突然、魔法使いが現れ、

12時までしか持たない魔法でかぼちゃの馬車

綺麗なドレスとガラスの靴を用意してくれました。

 

魔法使いのおかげで舞踏会に

参加することが出来たエラはそこで

若者が王子様であったことを知り、

王子様は恋に落ちた相手と

再開する目的を果たしました。

12時が近づいて慌ててその場を去った

エラですが、うっかり靴を落としてしまいます。

 

王子様はそのガラスの靴にピッタリの足を持つ

女性を必死になって国を挙げて探しますが、

政略結婚を進める大公と

エラが憎い義理の母親に邪魔をされ

なかなか見つけることが出来ません。

しかし、王子様の忠臣である

大佐の機転でエラを見つけ出すことに

成功した王子様はエラをお妃様として迎え、

2人は幸せに国を統治しました。

二人の邪魔をした大公と義理の母親は

国外追放となりました。

めでたしめでたし。

 

誰もが知ってるお話ですが、

文章にすると長くなりますね・・・

 

おとんよ、再婚相手をもう少し選べよ、とか

ほかにいた召使はどこへいってん、とか

あんなにこだわってた家をあっさりと

捨ててお城にいくってどうよ、とか

鹿を狩らないでって言われてあっさり

あきらめる王子様ってどうよ、とか

あれだけのやり手ばばぁの娘が

あんなにバカなわけないやん、とか

 

しょうもない違和感はいいとして

ぼくのなかで大きな違和感が

一つあったんですよね。

 

舞台が中世であることを考えれば、

国家として政略結婚は正しいことです。

大公は国のことを思って政略結婚を

進めようとしたにすぎません。

一般人が恋に生きるのは自由ですが、

国家を背負う以上それだけではダメです。

国を思った大公と王子様を思った大佐、

どちらも正しいと思います。

なのに大公を処分するのはどうなんでしょ?

これを見た人に間違ったメッセージを与えません?

上司の言うことをただ素直に聞くだけの人、

イエスマンしか認めない組織に明日はあるのか?

 

 

先代の時から忠義を尽くしてきた大公の立場から

お話を見れば国のためを思って隣国との政略結婚を

進めようとしたのに、馬鹿王子が若くて綺麗という

理由だけで町娘との結婚を選択し、

挙句に言うことをきかないという理由で

領地召し上げ追放されるという悲劇の

お話になっちゃいます。

少なくとも大公にも正義はあります。

 

子供用のおとぎ話として、

辛いことがあっても勇気と優しさを持っていれば

いつか報われるというお話はありだと思います。

ただ、実写版としてしまうと子供用のお話として

見ることができず、違和感が残っちゃいました。

 

ついでに・・・

義理の母親から見るとすれば、

こんなにも愛しているのに、

死んだ前妻のことをいつまでも

忘れてくれない男に対する恨みつらみが、

娘に向いてしまった悲劇のお話になります。

いっそ、実写版にするならこの人を

主人公にしたほうがおもしろいかもですね。

どろどろの愛憎劇。

 

 じゃ、また!!

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