さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

命の選択

ほそやんです。

 

少し前の話なのですが去年の年末に

鹿児島へ旅行へ行ってきました。

ずいぶんと昔に海音寺潮五郎西郷隆盛

関する本を読んでからずっと一度は

行ってみたいと思う街でした。

 

その話はまた書くとして、鹿児島へ行った目的は

西郷さん以外にも大きな目的がありました。

知覧です。

www.chiran-tokkou.jp

知覧は太平洋戦争末期の神風特攻隊の出撃基地と

なったことで有名な飛行場がありました。

現在、特攻隊で出撃した人の最後の手紙がたくさん

展示されている資料館があります。

 

行く前にいったことのある友人から

「あそこはやばいで」

って言われましたが、実際行ってみて

「あそこはやばかった」です。

 

もちろん、検閲されていたであろう手紙なので

本音と建前が違う部分はあることは確かだと思います。

ただ、自分の命に代えて自分の家族や子孫を

守ろうとしたことは本当だったと思います。

 

今のウクライナもそうだと思いますが、

そういう状況にならないことがベストです。

そのための最大限の努力は必要ですが

避けられない状況になったときに

自分の命を引き換えに誰かを守る

という選択肢を取る必要はあります。

 

自分という大切な命、

誇りをもって生きる価値があると思う命だからこそ

他人のためにする選択もあると痛感しました。

 

自分の命が、もう少し大きく言うと日本人の命が

この手紙を書いた人たちのおかげであるんだとわかります。

この感覚なしに生きていくのとそうでないのでは

大きく人生観が変わります。

 

ご時世柄、マスクしているものの

涙と鼻水が止まらない状態になってしまいました。

まだ小さいうちの子供には

おおきな飛行機がある場所

としか認識できない場所でしたが

理解できる年齢になったらまた来たいと思いました。

 

もともと知覧は薩摩藩支藩のような場所だったらしく

知覧の武家屋敷という町並みがきれいに残っています。

chiran-bukeyashiki.com

今でも子孫の方がお住まいされている家の庭を

観光できるようになっています。

薩摩武士の気風が色濃く残る地域だからこそ、

こういう場所に住んでいる人がいる地域だからこそ

訓練飛行場があり、それが特攻隊になっていったんだろうな

っていうのはその場所に行かないとわからないことでした。

歴史やデータを見ることで未来を見る

おはようございます。

ほそやんです。

 

もはや使われすぎて陳腐になってしまってますが

新型コロナウィルスのせいで少し先のことでも

見通すことが難しい時代になってしまってます。

二か月後のオリンピックすらどうなることやら。

そんな時代だからこそ、先を見通すことを得意と

している人の思考方法を学ぶことって大事だと思います。

 

台湾のオードリータンに続いて今度は

フランスのエマニュエル・トッドです。

 

台湾でおもいだしたので脱線しますが、

数日前に日本から台湾に向けて新型コロナウィルスの

ワクチンが飛行機で運ばれました。

ワクチンを積んで日本から飛び立とうとするJAL機に向かって

台湾の駐日大使にあたる人が

ふりしきる雨の中深々と頭を下げておられるのを見て

涙が止まらなくなってしまいました。

少し時間置いてもう一度見たんですがまた涙が・・・

自分でもなにがそうさせたのかわからないのですが、

僕の心の何かをつかんで揺さぶるものがあったようです。

言葉にすると安っぽくなりそうなので

「なにか」でひとまとめにしておきます。

 

本題に戻ります。 

 

作者はユダヤ系の血を引くフランスの歴史人口学者です。

人口の分析することで社会の仕組みや世界情勢を読み解く

というちょっと日本ではなじみのない分野の学者さんです。

まだ東西冷戦が続いていた時にソ連の乳児死亡率が

上昇したことからソ連崩壊を予測したことで

世界的に知られるようになったそうです。

そんな人が日本向けに自らのものの考え方を

書いてくれたのがこの本です。

 

作者にとって思考のやり方とはこんな感じだそうです。

 

まず前提としてデータの収集と「入力」を行います。

そのデータと経験の蓄積から仮説を着想し

モデル化をすることで「創造」をします。

創造したものを比較分類考察をして「分析」します。

分析したものから法則を見出すことで

未来を予測することができるのだそうです。

 

この枠組みはいろんなことに流用できると思います。

思考とはとある現象と現象の間にある

偶然の一致や関係性を見出すことです。

それを見出すことなく勘だけで思考した気に

なっていては正しく前に進むことができません。

 

この一致や関係性を見出すことを妨げる要因を

作者は二つ挙げています。

一つが自分の中に無意識でランダムな考え方がない、

ということです。

データが足りない・把握できていない、

データの意味や背景が理解できていない、

インプットしたデータが理解しきれていない、

そもそもデータ同士を結び付けようとしていない、

といった場合がこれにあたります。

 

二つ目は、社会がそのアイデアを持たせないようにしている、

ということです。

言い換えればある考え方が許されない、またはできないような社会に

なっている可能性があるということです。

同じような思考を持つ人ばかりを集めることによって

ある事柄を信じるようになり外の現実と全くそぐわない

という事態が起こることをグループシンクといい、

これがこの典型です。

 

こういうことにならないためには

規則正しさの中にある異常を見出し

それが何か意味のあるものだと気づく能力が必要です。

そして気づくためには常識を逸脱したようなデータに

出会ってもそれを拒絶せずちゃんと向き合えるだけの

自信を持たなければなりません。

 

エラーが起こった時に向き合うことなく

誰かのせいにしたり、なかったことにしたりする人を

私はたくさん見てきました。

そして、こういう人は自信がない人だというのも

私の実感と一致するもので納得できるものです。

 

作者は自信を持ってアイデンティティを保つためには

どこかに必ず自分を評価してくれる人たちがいると信じること

そしてその存在に気が付くことというのが大事と説きます。

 

多様性を認めるためにも自分に自信を持つこと、

これはほかの本でもよく見かける共通したことです。

生きていくうえで、必要な本質的な事なのかもしれません。

 

最後に、これからの社会についてもこの本で言及されてます。

コロナウィルスによって今後どうなっていくか・・・

ロシア革命第一次世界大戦に敗北したことで起こっています。

コロナウィルスでもおなじような敗北が訪れるかもしれない。

それはドイツの一人勝ちで限界が見えつつあるEUなのか

ナショナリズムが進むイギリス、アメリカ、中国なのか、

人口減少がとまらない父権のつよい日本や韓国なのか・・・

実際に手に取って読んでもらえたらと思います。

 

じゃ、また!!

読んで面白かったら星マークを押していただくか

ほかの人にもシェアしもらえると嬉しいです。

毎週月曜日11時半ごろ更新を目指していきますので

読者登録も併せてお願いします。

理念なき模倣

おはようございます。

ほそやんです。

 

久しぶりに歴史をからめたお話を。

 

子供の頃、秀吉が好きでした。

過去形でわかる通り、今はそうでもありません、

特に天下統一後の秀吉は好きになれません。

というか、かわいそうな人というイメージです。

f:id:k-hosoyan:20210529124206p:plain

 

本能寺の変は秀吉が黒幕である説を私は違うと考えています。

なので、本能寺の変の後の秀吉は幸運をつかみ取るために

死力を尽くしそれをつかみ取ったスーパーマンだと思ってます。

実務処理能力や対人関係構築能力がずば抜けている

秀吉でなければできなかったことだと思います。

 

ただその後、小田原征伐をピークとして

秀吉のまばゆばかりの輝きは消えていきます。

むしろ、ボケ老人としか言いようがないような

醜態をさらしていきます。

朝鮮出兵しかり、豊臣政権体制の制度つくりしかり

耄碌したとしか言いようがありません。

 

ただ、最近自分に起こったことを鑑みたり

秀吉の行動をよく見るとこの秀吉晩年の醜態は

耄碌したのではないような気がしてきました。

 

秀吉には理念がなかったんじゃないかと、

理念がなく迷走してしまっただけ、

どうしていいかわからなくなった

かわいそうな人なんじゃないか

と思うようになってきました。

 

大河ドラマ麒麟が来る」であった

平和な世の中を作りたい、というのは

多分に嘘くさいとは思いますが、

少なくとも信長には日本を統一して

リアリズムに基づいて海外へ進出する国家を作りたい

という理念があったと思っています。

 

信長がどこまでその理念をみんなに話していたかは

想像の域を出ませんが、少なくともこういう手順をやりたいと

いう話は秀吉はじめ各武将に話していたと思います。

毛利を攻め、上杉を攻め、長曾我部を攻め・・・・

天下統一のあとは世界に打って出ようと。

 

鉄砲があったからとか資金力があったからとか

兵農分離がされていたからとかいろいろと

信長が天下統一目前まで言った理由を並べられますが

そのどれもが手段であって理由ではないと思います。

自分が生きていくためだけに私利私欲で

領土拡大をしているほかの戦国大名に対して

新しい世の中を作るんだっていう理念を信長が

持っていたことが理由だったと思います。

 

その信長の天下統一事業を継いだ秀吉は

その理念を引き継ぐことなく

理念を実現するための手段だけ引き継ぎました。

小さいとはいえ大名家の嫡男として育った信長に対して

食うや食わざるやの世界から成りあがった秀吉では

同じ天才だとしても見えている世界が違って当たり前で、

秀吉にとっては自分が贅沢できる世界を夢見ることが

その能力の限界だったとしても仕方ないことです。

同じ世界進出をするということにしても

信長にはヨーロッパと商業をするという

新しい世界が見えていても

秀吉には中国を征服するという

古臭い価値観しか見えないのも

仕方ないことです。

 

明確に手段が提示されていたであろう天下統一までは

そのマスタープランに沿ってやるだけなので

うまくいきましたが、そのあとの海外進出は

理念を持たないままに自分の欲望を満たすためだけに

真似をしようとして失敗をしたのだと思います。

 

まだ秀吉自身は信長という強烈な理念をもった人の

すぐそばにいたので、醜悪ながらもなんとかなりましたが、

秀吉亡き後の豊臣家臣団は悲惨です。

理念なきリーダーを見て育った家臣団に理念があろうはずがありません。

理念なき集団がやることはその権力の維持だけになります。

みんなが共感できる理念を達成しようと

一生懸命前に進む人に人はついていきます。

理念もなく私利私欲や権力争いに必死な幹部たちに

世間や人がついていくはずがありません。

 

秀吉政権が一代で終わってしまったことの理由は

いろいろと言われますが、

家康が強かったのでも、

豊臣家臣団が無能だったのでも、

後継者がいなかったわけでもなく、

理念なき集団に世間はついてこなかった、

ただそれだけだと思います。

 

 

先代から理念を引き継ぐことなく手段だけ受け継ぐと

自分の立ち位置がどこかわからず不安になり

疑心暗鬼になり被害妄想だけ拡大して迷走します。

そしてその部下たちもどこに向かえばいいのかわからず

迷子になって消えていってしまいます。

手段しか引き継げなかった二代目は本当にかわいそうです。

そしてその部下たちはもっとかわいそうです。

さらにその模倣をする三代目となると・・・

 

必ずしも先代と同じ理念を持つ必要はないです。

自分は何者であり、

世の中は何を求めていて

自分は何が世の中に提供できるのか。

これだけは自分に問い続けていきたいです。

 

じゃ、また!!

読んで面白かったら星マークを押していただくか

ほかの人にもシェアしもらえると嬉しいです。

 

 

右寄り左寄りのお話

おはようございます。

ほそやんです。

 

国政にせよ地方にせよ選挙に行くっていうことは

当たり前のことだと私は思っていますが

案外そう思っていない人もたくさんいらっしゃいます。

もったいないなぁっと思うのですが、

興味がわかない一つの原因に政治というものが

わかりにくいっていうことがあるんだと思います。

 

日本でいえば保守、右派が自民党

革新、左派が共産党立憲民主党と言われますが、

実際に憲法を革新しようとしているのが自民党

新しいことをやろうとするのに反対するのが共産党だったり

するので保守や革新のレッテルがずれてしまって

混乱してわかりにくくなっています。

 

そんなずれがなんで生じてしまっているのか、

っていうことを日本の政治だけでなく

世界の主要国の政治も含めて

わかりやすく書いてくれている本があります。 

 著者の茂木誠さんは駿台予備校の講師をされていますが

地政学という世界各国の置かれている国土の状況によって

その国がどういう風に考えるのかということをわかりやすく

解説されている方です。

以前にポッドキャストのこの番組で地政学の話をされているのを

聞いて一気に引き込まれました。

とくに11月24日の「なぜ中国は今海に進出しようとするのか」は

是非一度聞いてほしいです。

www.joqr.co.jp

 

この本ではマトリックスで政治立場を

わかりやすく説明してくれています。

縦軸に「グローバリズム」と「ナショナリズム

横軸に「平等」と「自由」を取ることで

たとえばアメリカの民主党は「グローバリズム」「平等」

共和党は「ナショナリズム」「自由」

イギリスの労働党は「ナショナリズム」「平等」

保守党は「グローバリズム」「自由」

と捉えるとわかりやすいです。

 

日本の場合この分類方法は自民党のなかの派閥の違いに

当てはめることができます。

宏池会とか清和会とか経世会っていうやつです。

しかし、政党の違いにこの分類方法を当てはまることが

できないことが日本の政治をわかりにくくしていて

それゆえ、多くの人から政治が敬遠される原因です。

 

そういうわかりにくさをこの本はわかりやすく説明してくれています。

政治なんてよくわからないっていう人でも

簡単に読める内容なので、世界情勢をつかむためにも

是非一度読んでみてください。

 

この本の中で爆笑してしまった一文を紹介しておきます。

「国内では官僚を吊し上げ「コンクリートから人へ」

事業仕分け」などとパフォーマンスに走り、公共事業を削り

緊縮財政に走る一方で、消費増税を決定するなど、

経済を復活させないためにあらゆる手段を取りました。」

どこの国のどこの政党の話なのは読んで確かめてください。

 

じゃ、また!!

読んで面白かったら星マークを押していただくか

ほかの人にもシェアしもらえると嬉しいです。

毎週月曜日11時半ごろ更新を目指していきますので

読者登録も併せてお願いします。

オードリーは鳳。

おはようございます。

ほそやんです。

 

また緊急事態宣言がどーのこーのって言ってますね・・・

あんまりマスコミでは取り上げられてませんが

コロナ対策がもっともうまくいった場所の一つが台湾です。

その台湾でコロナ対策の中心的役割を

果たしたといわれるのがオードリータンです。

 

中学中退にして30代前半で会社をやめ

LGBTにして30代という若さで台湾政府の

中枢人物となっているという

属性情報が交通渋滞しているような人です。

一言、天才と整理するしかないんでしょうね。

そんな人が日本向けに書いてくれた本がこれ。

 

台湾って日本にとって大事なところです。

震災の時にすぐに援助をくれたこともそうですし

中国との関係から考えても価値観の共有ができる

貴重な存在です。

そういう意味でもオードリータンという人が

どういうことを考えているのか知っておくことは

日本人にとっても必要なことです。

 

トライアンドエラーを繰り返しながら、

対立をするのではなく、マイノリティを切り捨てるのではなく

いかに包括的な解決策を見出していくのかということの

大切さをいろんな角度で説いていることが印象的でした。

LGBTという性的マイノリティという自身の生い立ちからくるのか、

台湾が持つ、少数民族がたくさんいた島を日本が占領し

その後中国国民党が占領し、いままた中国本土からの圧力を

感じざるを得ないという特殊な歴史的背景からくるのか、

わかりませんが、日本人の考え方に近いようで微妙にちがう

ことが非常に興味深かったです。

 

著者がデジタル社会で必要な三つの要素を

上げている部分が特に興味深かったです。

 

「自発性」

誰かに命令されたり指示されたりすることを待つことなく

自分自身で能動的にこの世界を理解し

何が問題なのか、私たちに何ができるのか

ということを考えることです。

「相互理解」

問題解決に至るまでの過程で他人とシェアすることを厭わず

同時に他人からシェアされたものに耳を傾けることです。

多種多様の異なる人たちとシェアし合い、

相互理解し合うことを厭わないことが大切です。

相互理解とはお互いの立場あるいは人生経験が

全く異なる私たちがいかにして相手と共通の価値を

見つけdしてそれを共有できるかということです。

「共好」

お互いに交流し共通の価値を探し出すことを

中国語で「共好」と言います。

相手には相手の価値観があり、

自分には自分の価値観があります。

それを常に委頭の片隅に置いて

どうやって皆が受け入れることができる価値観を

見つけ出せるのかを考えながら共同で作業するのが

「共好」です。

 

あと、もう一点面白かった部分を紹介。

「政治には対立がつきものですが、政治的対立を

乗り越えるのはそれほど難しくないと私は感じています。

SDGsのような比較的シンプルであり、

台湾という場所を発展させるために有効だと誰もが

同意できるような価値を見つけ出すことができればいいのです。」

 

国として考えると難しいく感じますが

この二つの要素ってもっと小さな組織でも

通用することだと思います。

 

褒められたいとか気に入られたいとかいった目的ではなく

組織をよくしたいという思いがみんなで共有できていれば

不必要な対立がなくなり、

みんなそれぞれが能動的に問題と向き合いながら

お互いに情報を共有し協力しながら問題解決ができる、

そんな気にさせてくれる本でした。

 

じゃ、また!!

読んで面白かったら星マークを押していただくか

ほかの人にもシェアしもらえると嬉しいです。

毎日11時半ごろ更新を目指していきますので

読者登録も併せてお願いします。

初めてリーダー職を与えられたときに読む本

おはようございます。

ほそやんです。

 

むかーし20代の頃、会社の中で初めて役職をもらったときに

とある先輩社員からアドバイスをもらいました。

「孤独で不安やろうけど役職という鎧を着て

部下たちに対峙していかなあかんねんで。」

実際、今まで同格だった人が部下になり、

こっちは1人で部下は4人。

いままで4人の側にいたのに1人の側に来たら

さみしいわつらいわこわいわ不安やわでした。

そんな時に先輩のアドバイスを思い出してました。

鎧を着た自分を意識して別の自分を作り出すことで

なんとか乗り切ることができました。

 

確かに部下となぁなぁになる人もいます。

実際、自分もそうしてみたことがあります。

短期的にはそれでよくなる部分もありましたが

みんなでぬるま湯につかってしまうだけの結果でした。

なぁなぁ上司を人がやっているのを見たこともありますが

だいたい上下関係が崩壊したり、ルールが崩壊したりして

結果にむすびつかない残念なことになってました。

 

こんな経験から上司とは役職という名の鎧を着て

部下とはある程度距離感を持って接するべきだと思ってます。

今はこんな考え方は流行らないんだろうなぁと思ってましたが、

私と似たような考え方の人もいらっしゃってほっとしました。

(私が鎧と教えられたことがこの本では仮面と表現されています。)

 

私が役職を始めてもらったときに感じたように

新しく役職をもらう人って期待と不安があると思います。

そんな不安を持ってる人には絶対読んでほしい本です。

また、リーダーと言われる人にも絶対とまではいかないまでも

この本を読めば組織にとってメリットがあることは間違いないです。

読んでいて

あーこれ自分に当てはまるなぁとか

あーあの人にこれ知ってほしいなぁ

って思うことがたくさんありました。

 

さて、その中身ですが、

 

大きくリーダーとして守るべきことが5つあると説きます。

1,ルール

場の空気ではなく言語化されたルールを作る

2,位置

対等な関係ではなく上下の立場からコミュニケーションする

3,利益

人間的な魅力ではなく利益の有無で人を動かす

4,結果

プロセスを評価するのではなく結果だけを見る

5,成長

目の前の成果ではなく未来の成長を選ぶ

 

会社とはどういう組織であるべきなのか、

を突き詰めて考えるのならば

「一人で狩りをするよりみんなで

マンモスを取るほうが利益が大きい」

ことが発端となっています。

現代の会社組織の場合、目の前のマンモスを倒すことなく

先に利益が与えられてしまっているので

わかりづらくなっているだけで

まず、マンモスを倒すためにどうするべきなのか?

を考えればおのずとリーダーとはどうあるべきか

組織とはどうあるべきかという答えが

出てくるんだと思います。

 

マンモスを倒すことが目的ではなく、

感情が目的になっちゃうと

わけのわからない派閥争いやら

足の引っ張り合いやら責任逃れやらが

起こってしまいます。

それじゃあ、残念過ぎますよね。

 

じゃ、また!!

読んで面白かったら星マークを押していただくか

ほかの人にもシェアしもらえると嬉しいです。

毎日11時半ごろ更新を目指していきますので

読者登録も併せてお願いします。

孫子の兵法

おはようございます。

ほそやんです。

 

昔、大学時代に友人ととあることについて

議論になったことがあります。

理想主義者の友人と現実主義者の私、

議論がかみ合うはずがありません。

それを聞いていた先輩が一言

「理想を見ながら現実を進まなあかん。」

 

身もふたもない現実論の本と言えば、これ。

 

いくつか私がきになったものを紹介します。

 

「道・天・地・将・法」の5つの視点でシミュレーションすべし。

将来の目標、時代、状況、能力、己に勝つ

この5つをもってことに臨まなければならない。

 

勝ちを確信して元気良くしていれば

その勢いに引き寄せられるように

支援者が現れてくれるものだ。

 

相手が何を望んでいるかがわかれば

相手をリードできる。

時には賛同し、時には不意をついて

相手に対して優位に立てる。

 

ライバルを完膚なきまでやっつけてはならない。

味方に取り組む方が自分は強くなれる。

 

戦う前に相手が戦う気をなくすように仕向ける。

まだ芽が小さいうちに摘んだ方が良い。

 

競い合いや争いごとでは冷静さを欠いた方が負ける。

自分自身を常に冷静に保つことが勝ちを呼び込む。

 

水はどんなところにもすーっと入っていける。

形を無限に変えられるからだ。

人間もこのような柔軟性を持ち

人の懐に入っていくのがよい。

そのためには聞き上手になることが肝要。

 

攻撃のおいてただ突っ込めばいいというものではない。

全て君命に従うのではなく

ひとえに現場の判断を重視しなければならない。

 

強みが弱みに代わるパターン

必死の覚悟も過ぎれば思考力が落ちる。

必ず生き残るという気持ちも過ぎれば臆病になる。

旺盛な闘争心も過ぎれば冷静さを失う。

清廉潔白もすぎれば堅物になってしまう。

愛情も過ぎれば判断を誤る。

 

まだ人間関係ができていないうちは

何かまずいことがあっても処罰しない方が良い。

反発して余計に言うことをきかなくなってしまう。

逆に親しい関係ができているなら甘やかしてはいけない。

なめられるだけだ。

 

ライバルとの戦い方

直接対決は元気がものを言う

攻めやすく引きにくい時は相手の備えをチェック

先に手を出したら負けそうなときは勝負しない

一番に難関を突破し力を蓄える

先を越されたら勇気ある撤退を

得意分野でなければ戦わない

 

負ける6つの理由はすべて自分にある

目標設定が高すぎる

自分を律することができない

ダイナミックな行動がとれない

一時の感情を抑制できない

的確な指示が出せない

見切り発車をする

 

攻撃に関してはしなやかに受け流しながら

即座に反撃に出ることだ。

 

情報収集マンは5種類ある。

彼らを誰も気づかれずに使いこなせば

最良の戦いができる。

敵対相手の構成員

敵対相手の中枢人物

敵対相手のスパイ

自分の側に潜り込んでいるスパイ

敵対相手に潜り込んでいるスパイ

 

前にも孫子の兵法の本は紹介しましたが

やっぱり面白いです。

理想論も大事ですが、現実論も大事です。

 

じゃ、また!!

読んで面白かったら星マークを押していただくか

ほかの人にもシェアしもらえると嬉しいです。

毎日11時半ごろ更新を目指していきますので

読者登録も併せてお願いします。