さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

祇園祭のお話

ほそやんです。

 

すみません・・・

先週と同じネタです。

京都検定が7月9日でこれしか読んでません。

この本の中で季節柄的にも雑学的にも

興味を持ってもらえそうな話題を。

 

京都で有名なお祭りの祇園祭ですが、

なんのお祭りかご存じでしょうか?

 

疫病払いのお祭りで、八坂神社が執り行うお祭りです。

八坂神社は明治時代の廃仏毀釈のせいで少しややこしくなりましたが

インドのよくわからない神様である牛頭天王を祭っています。

蘇民将来というおっさんにご飯をおごってもらったから

蘇民将来だけが疫病にかからなかったとかでそれにあやかろうと。

 

そんな祇園祭にはたくさんの鉾が巡行します。

鉾の順番は基本はくじ引きで決まりますが、

いくつかの鉾は順番が固定されています。

例えば前祭の先頭の長刀鉾は有名ですが最後の鉾はご存じでしょうか?

 

正解は船鉾。

妊娠中の神功皇后新羅征討へむかったお話に基づいている鉾で

船旅にも戦闘にも安産にも効くというなんでもあり気味な鉾です。

さらに後祭の最後尾も決まってます。

大船鉾。

同じ趣旨の鉾です。神功皇后すごいです。

 

鉾にはそれぞれ中国の故事や日本の出来事にちなんだお話が

あってそれをみるだけでもいろいろ楽しいです。

なかなか現代だと理解できないお話もあったりします。

 

たとえば「郭巨山」

昔の中国の郭巨という人が貧乏すぎて母親と子供を養えず

どちらかを見捨てようかと悩んだ挙句、

子供はまた作ればいいって子供と嫁を地面に埋めようとしたら

黄金の釜がみつかった、というお話なのですが・・・

 

なかなか今の日本人の感覚では納得できないですよね・・・

昔の日本だと「姥捨て山」の話になるんでしょうが、

昔の中国だとこういう発想になってしまうんですね。

今の日本だと間違いなく郭巨さんが・・・

 

神功皇后の話も朝鮮半島を攻めたお話なので、

どこを攻めたのか書かず単に「出陣した」としか

本には書かれていないですし・・・

 

時代が移り変わっていく中で感覚や倫理観やタブーも

移り変わっていくものなんだなぁと改めて思いました。

 

いつまでも一つのことに固執していてもだめなので

私も柔軟に新しいことに取り組んでいきます。

 

じゃあね。