さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

ランドパワーとシーパワー

ほそやんです。

 

ロシアがウクライナへ侵攻して1年以上経ちました。

西側諸国にとっては突然侵攻したロシアを非難する人が

大多数ですが、インドかどっかのえらいさんが

ヨーロッパ内戦にアジアを巻き込まないでって言っていたのが

そういう見方もあるのかぁって面白いなぁって思いました。

 

こういう日本という場所からの一方的な見方ではなく

それぞれの国のものの見方を身に着けるための本があります。

地球規模で大きくみてそれぞれの国がその地域性に応じて

どういう風な思考方法になるかを考える学問を地政学と言います。

地政学では各国を大陸国家と海洋国家とい大きく二つに分けます。

 

大陸国家は定期的に現れるチンギスハーンのモンゴルみたいな

大暴れする存在を本能的に覚えていて常に侵略されることに

怯えています。

臆病な小さな犬ほどよく吠えるしよく嚙みつくのとおなじで

怯えているランドパワーの国は隣国を吸収したがります。

 

一方、ランドパワーの国は海があるおかげで攻められる

リスクが低く、海で他国と緩くつながることで

広く貿易を行うことができます。

 

ロシアはこのランドパワーの典型で、

ナポレオンしかりヒトラーしかり

ヨーロッパのランドパワー国家が膨張するたびに

おおきな戦乱に巻き込まれた結果、

常に外敵に怯え続けています。

結果、攻め込まれるぐらいなら

こっちから攻めてやる、になります。

 

もう一つ典型的なランドパワーの国があります。

中国です。

彼らも万里の長城を作るぐらい外敵に怯え続ける国です。

これが意味するところはどういうことなんでしょうね。

 

図や絵がたくさんちりばめられているので

難解で敬遠しがちな世界規模の政治の仕組みが

比較的簡単にわかる本です。

一度、手に取って読んでもらえると今まで見えていた世界と

違う世界が見えてくることを保証します。

 

ずっと以前にとあるラジオでこの著者が話しているのを聞いたとき

私はその体験をすることができました。

 

じゃ、また。