さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

雰囲気に負けたとおもったときに読むべき本

おはようございます。

ほそやんです。

 

誰かがいじめられているのを見て我が身可愛さに

いじめに加担するまでではないにしても

見て見ぬふりをしたことってだれしもあると思います。

小学生のころや中学生のころに経験したそういうことって

心の奥底にとげのように刺さって抜けないもんです。

すくなくともぼくはそうです。

 

そんな心のとげをじゃりじゃりと触ってくる本があります。

君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか

 

80年前の古い原作を2017年に

漫画版として再販された本です。

 

中学生の男の子がいじめられている友達が

目の前で殴られているのに助けに入ることが

できず自己嫌悪に陥り不登校になったのを

叔父さんと対話することでたくさんのことに

気づき成長する物語です。

漫画パートと文章パートに分かれていますが

最悪立ち読みでも読み切れる長さです。

買って手元に置いておく価値のある本なので

できれば買って読んでほしいです。

 

世界は自分を中心に動いているのではなく

自分は世界の中の大きな流れのひとつに

過ぎないということに気づいた男の子を

叔父さんは地球が中心に回っているという

常識を覆す地動説を唱えたコペルニクス

ちなんでコペル君と名付けます。

 

コペルニクスは自身が正しいと思う

地動説を唱えることで

天動説を信じて疑わない教会から迫害を受けます。

コペル君もコペルニクスとおなじように

雰囲気に負けることなく自分が正しいと思うことを

実行に移せる人間になりたいと思うのですが、

実際に友達がいじめにあうのを目の当たりにしたとき

雰囲気に負けてなにもできませんでした。

 

友達がいじめっ子に目の前で殴られているのを

ただ見ていた自分が恥ずかしくて

コペル君は仮病を使って学校を休みます。

 

謝らないとダメなことはわかっていながら

友達に拒絶されることを恐れて逃げるコペル君は

「君は間違っている」と叔父さんに怒られたことで

友達に手紙を書いて素直に謝ります。

そして友達に許してもらい

また元気に学校に行くようになりました。

 

コペル君はこの経験で

人生における大事なことに気づきました。

人間である以上過ちは誰でもあること、

正しい道を歩むことは苦しみを味わうこともあること、

ひとは自分で自分を決定する力を持っていること、

だから自分で過ちから立ち直ることができることを。

 

いじめを見て見ぬふりをしたことを

10代のころの昔の心のとげと冒頭で書きましたが、

案外そうでもないかもしれません。

あなたもおっさんになったつい最近でも

似たような経験ってされていませんか?

 

 

ぼくは理不尽な仕打ちを受ける仲間を見ながら

何もできない自分に打ち震えたことがありました。

その場で自分が何かをしても何も変わらないことは確かで

かと言って何もしないのも違うと思いつつ、

結局何もできない、したところで事態を改善する力がない

自分の無能さをののしるしかない。

それでも、つらい思いをしている仲間にことを考えると

いてもたってもいられず、ただ震えていたことがあります。

 

残念ながらぼくはコペル君のように

自分が正しいと思う方向へ持っていくことはできませんでした。

なにもできなかった仲間にも謝ってすらないです。

でも、これからも正しい方向へ持っていこうという努力は

継続していますしこれからもそうしていこうと思っています。

まだまだ道半ばです。

 

この本を読めば、毎回コペル君に問いかけられます。

「君はどう生きるか?」

胸を張ってこう生きるんだ、って言いたいです。

すくなくとも自分のミスでないミスを押し付けられて

責任を取らされるという理不尽な仕打ちを受ける仲間を見ても

どうすることもできない生き方はしたくないです。

 

じゃ、また!!

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