さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

私利私欲に走るやつが社会を滅ぼす

おはようございます。
ほそやんです。

いきなりですがクイズです。
日本で一番たくさんの総理大臣を
排出している県は?

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答えは山口県です。
人数でいえば62人中8人(13%)が山口県出身者で
在職期間で考えるとさらに圧倒的で憲政史上30%以上は
山口県出身の人が総理大臣をやっています。
現職の安倍晋三総理大臣もそうです。

幕末に中心となった薩長の中でも
長州である山口県はとにかくたくさんの
政治家を排出しました。
薩摩の有力者は西郷しかり大久保しかり
早くに死んじゃいましたが、
長州は伊藤博文山縣有朋など
長生きした人が多く大正時代まで
大きな力を持ち続けました。
これが山口県が一番多い理由です。


ぼくは頑張った人が報われない幕末の話が
あんまり好きじゃないです。
体を張って先陣を切って頑張った人は
報われることなく死んでしまい、
その人たちが勝ち取った果実を
頑張った人のあとについて行っただけの
だらしなく人の足を引っ張ることで
のし上がった人達が貪り食ったからです。

その筆頭が長州閥を作った山縣有朋だと思ってます。
奇才高杉晋作が作った奇兵隊
吸収することを発端に明治以降陸軍を掌握し、
自分の気に入った人だけを集めて派閥を
形成することに注力しました。
山城屋事件という賄賂事件が示すように
お金に汚くそれどころかそれを指摘した
薩摩藩系や佐賀藩系の人たちを
最終的に排斥してしまいました。

江藤新平西郷隆盛が新政府から去ったのも、
私利私欲を貪ることや派閥争いや権力闘争に
忙しい人たちがのさばる新政府を見て
アホらしくなったんだろうなぁと思います。

私利私欲に必死なこの人達だって
幕末の荒波を乗り切ってきた人たちで
決して単なるバカじゃないので
自分に負い目があることぐらいはわかります。
なので、自分たちが正しいと主張するために
江藤新平西郷隆盛を悪者に仕立てあげ
反乱者の烙印を押そうとします。
実際、そうなりました。

幕末の偉人たちが必死に命懸けで
築き上げてきたものを、
そのあとの長州系の小物が
貪り食い尽くしたのが
戦前の日本社会だと思ってます。

特に旧日本軍の陸軍の暴走は
山縣有朋に根っこがあるとぼくは思ってます。
国のことよりも私利私欲が優先され、
結果、国が滅びた。

今と時代が違うので多少のだらしなさは
問題ないと思いますが、同時代の人から見ても
女や金にだらしないと言われるような人は
あかんと思います。

百歩譲って多少だらしなくても
少なくとも動乱期を乗り切った上に
権力闘争にも勝ち残れる力が
ある人はいいとしましょう。
ただ、それを見て育った後任者の
時代になると目も当てられなります。
だらしない部分だけ真似するやつが
うようよして組織として成り立たなくなります。

結局先人たちが築き上げたものを食いつぶし
その禍根を後世に残すだけの存在。
こんな奴が一番いい思いをしたのが明治期
だとぼくは思っています。


ただ大隈重信の葬儀には国民が集まったのに対して
ほぼ同時期におこなわれた山縣有朋の葬儀には
国民はほとんど集まらなかったと言います。
意外とちゃんとみんな見てるもんです。

じゃ、また!!
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