さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

三びきのやぎのがらがらどん

おはようございます。
ほそやんです。

 

三びきのやぎのがらがらどん

という子供向けの絵本をご存知でしょうか?

結構有名らいしいのですが、ぼくは最近知りました。

ノルウェーの昔話に基づいたお話だそうです。

ヤギのイラスト

こんなお話です。

三びきのやぎのがらがらどん (世界傑作絵本シリーズ)

三びきのやぎのがらがらどん (世界傑作絵本シリーズ)

  • 発売日: 1965/07/01
  • メディア: 大型本
 

小さいヤギと中くらいのヤギと大きなヤギ、

名前は三匹とも「がらがらどん」。

(原作ではブルーセ。

なぜブルーセをがらがらどんと訳した!?)

この三匹が丸々と大きく太るために草が

いっぱい生えている山へ行くことを決めます。

最初に出発した小さなヤギが山へ行く途中にある吊り橋に

差し掛かるとトロルという化け物に襲われて

「食ってやるぞ」と脅されました。

 

小さなヤギは

「ぼくのあとからもっとでかいのが来るので

それを食べた方が美味しいですよ」

と言うとトロルは納得して見逃してくれました。

 

次に来た中ぐらいのヤギも同じようにトロルに「食ってやる」

と言われますが、小さいヤギと同じように

「あとからもっとでかいのが来るのでそっちの方が美味しいですよ」

と言ってトロルから逃れます。

 

最後に来た大きなヤギもトロルに「食ってやる」

と言われますが大きなヤギは石のような爪と大きな角で

トロルを粉々に砕いてしまいました。

(大ヤギさんかっこえー。)

 

三匹は山でお腹いっぱい草を食べて

丸々と大きくなりましたとさ。

 

絵本とか昔話とかにまで

話の整合性や教訓や意味を求めるのは

間違った読み方なのかもしれませんが

ぼくは求めてしまいます。

なのでこの話を読んで整合性も意味も納得できず

ぼくはもやもやしてしまいました。

 

だって3匹で山へ行こうってなったのなら

普通仲良く三匹揃って行きますよね。

ましてや小さいヤギがいるなら強いヤギと一緒に行きません?

あるいて数十歩の距離にあるトイレ行くのだって

連れ立っていくのが普通ですよ。

 

トロルが「あとからもっとでかいのが来るからそれ食べなよ」

って言われて素直に納得するのも理解出来ません。

あとからでっかいケーキ出てくるから小さいケーキは食べないって

選択肢をあなたは選びます?

ぼくなら絶対、全部食べる方法を考えます。

いくらトロルに力自慢だけの脳みそ筋肉馬鹿のイメージが

あるにしたって、そこまで馬鹿だとは思えません。


ヤギさん側からこの話を見れば、

舌先三寸で言い逃れすれば誰かが助けてくれるって

メッセージに見えてしまいます。

こどもに伝えたいメッセージでは絶対ないですよね・・・

トロル側からこの話を見れば、

チャンスは逃すと取り返しがつかなくなる

相手を舐めて誰にでも喧嘩を売ると痛い目に遭う

というメッセージに見えないこともないです。

これならまだこどもに伝えられる内容ですが

こどもが「悪者」側に感情移入はしないですよね・・・

結局、どっちもピンと来ないんです。

 

なので考えました。うんと考えました。

何とか整合性が取れてこども向けのメッセージとして

納得できる解釈はないか。

 

三匹が同時に行かなかったのではなく

三匹は同時に行けなかったと考えれば、

名前が三匹とも同じことも同時に納得できる

解釈を思いつきました。

 

この話は1匹のヤギの成長物語なのです。

力がないうちは逃げることも正義です。

そして成長するためには多少のリスクを背負ってでも

努力しなければならないときもあります。

そうやってしてしっかりと力をつけた時に初めて

強敵に真正面から当たってその強敵を粉砕すればいいんだ

っていうメッセージだと考えれば、

すんなりと受け止められます。

 

実際に絵本の絵を見てもらえれば

わかるのですがなかなか絵も強烈です。

まんが日本昔話の怖い話のときみたいな絵です。

こどもの頃に読んでいたらいい刺激に

なっただろうなっておもうような絵本です。

興味あれば一度読んでみてください。

 

じゃ、また!!

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