さがしもの

日々思ったことを書いていきます。

裁判官ってどんなひと?

おはようございます。

ほそやんです。

 

障碍者施設で45人を殺害した人物の

死刑判決が3月24日にでました。

本人もその判決が出ることを望んで

いた節がありましたよね。

最後に一言いいですか?と申し出たあたり

死刑になる自分がかっこいいと思っている

かのようにすら思います。

それがわかったからこそ、裁判官は発言を

認めなかったんでしょうね。

意外と裁判官って人をよく見てはります。

www.asahi.com

 

裁判に当事者として出たことあります?

ぼくはあります。

刑事じゃないですよ、民事。

しかも支払いを請求する側です。

裁判なんか当事者としては出ないに

越したことはないのですが、

傍聴をしてみるのはぜひ

やってみるべきだと思います。

 

法廷ドラマみたいなのを想定すると

拍子抜けしますが、こうやって裁判って

するんだって知っておく

価値はあると思います。

地方裁判所にいけば簡単に

傍聴できるのでぜひ一度。

 

イメージだと裁判官って無機質な存在

のように思いがちですが、

結構人間味のある人もたくさんいます。

そんな人間味のある裁判官のお言葉を

まとめた本があります。 

裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)

裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)

  • 作者:長嶺 超輝
  • 発売日: 2007/03/01
  • メディア: 新書
 

 

 「宗教に逃げ込むことなく

 謝罪の日々を送るようにしてください。」

オウム真理教のナンバー4井上嘉浩被告に対する

一審の判決の時にかけられた言葉です。

最高裁で結果的に死刑判決がでましたが、

このときは無期懲役判決でした。

門田隆将さんが本にも書かれている通り

唯一オウムの洗脳から離れられた幹部です。

法だけでなく人もしっかりと見ていたから

でた判決と言葉だと思います、

 

「今この場で子供を抱きなさい。

 わが子の顔を見て

 二度と覚せい剤を使わないと

 誓えますか?」

ここまでくると大岡越前の見過ぎかな

と思ってしまいます。

でも、再犯率が高い薬物犯罪だからこそ

なんとか更生してほしいと心底思って

出た言葉だと思うとしめっぽいです。

 

「もうやったらあかんで。

 がんばりや。」

ここまできたらもう隣の家の

おっちゃんの言葉ですよね。

でも裁判官という立場から

言われると効きますよねぇ。

緊張でガチガチになっているときに

脇腹つつかれたみたいな感じで。

 

「林大貴君は生き物や自然が大好きで

 命を大切にする少年だった。

 谷中孝寿さんは事件前香港で

 暮らしている次女から遊びに

 来るように誘われており

 ~中略~

 楽しみにしていたがかなわなかった。

 田中孝昭さんは金物店を営み

 ~中略~

 取引先の信頼も厚かった。

 鳥居幸さんは心優しく

 ~中略~

 本を出版するような仕事を

 するのが夢だった。」

堺雅人主演のリーガルハイの名場面の

元ネタです、たぶんですけど。

モンブラン市民への大演説を

ぶったあの場面です。

これは有名な和歌山毒カレー事件

一審のときの言葉です。

リーガルハイ2はこの事件をモチーフ

にしているので、この裁判官の

言葉を知らないはずがなく

元ネタと断定してもいいと思います。

裁判官からするとどこか他人事めいた

態度をとる被告の感情をなんとかして

ざわつかせたかったんでしょうね。

 

他にもたくさんの興味深いお言葉が

ありますので、一読の価値は

あるかなぁと思います。

 

蛇足ですが

槇原敬之さんが一回目につかまった

時に裁判官が話した言葉もこの本に

掲載されています。

裁判官の言葉は届かず

またつかまっちゃいましたけど。

そんな思いを何度もしてきているからこそ

なんとか被告に言葉を届けたいと

裁判官の方は言葉にいろいろ工夫を

されてるんでしょうね。

そういうやりきれないことがあっても

あきらめない裁判官の方の心情を

察しつつ読むとなおのこと

味わい深い本です。

 

じゃ、また!!

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